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2012年05月06日

高尿酸血症および痛風を防ぐには?

高尿酸血症とは?
血中尿酸が7.0mg/dl以上の場合を高尿酸血症と診断します。 8.0mg/dl以上で薬物療法が必要です。

痛風は高尿酸血症の合併症
尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態が長く続くことで尿酸塩結晶が関節に沈着して起こる炎症が「痛風発作」です。ある日急に、足の親指の付け根が腫れ上がり激痛がおこります。この発作は通常1〜2週間ほどでおさまりますが、その後で尿酸値を適正に下げないと必ず再発します。
何回もくり返すと関節や骨が変型してきます。 また、痛風は「発作は夜中に起こりやすい」という特徴もいわれています。思い当たる理由がないのに、夜中に突然痛み出したら、痛風の疑いがあります。

痛風は男性の病気と言われており、患者の99%は男性です。女性に痛風が少ないのは、女性ホルモンが尿酸を体外へ排泄しやすくしているからだと言われています。したがって、一般に女性が痛風になるのは、女性ホルモンが減る更年期以降です。

高尿酸血症の患者数は約500万人、痛風の患者数は約50万人いるといわれています。
尿酸とは「プリン代謝の最終産物」です。プリン体は細胞ひとつひとつの核のなかの核酸に含まれています。細胞が死ぬときにはプリン体は尿酸に分解されます。

尿酸排泄低下型が多い
高尿酸血症の原因には尿酸の産生が過剰になる場合と、排泄が低下する場合およびそれらの混合した場合があります。
60%が尿酸排泄低下型のタイプです。
原因は遺伝や肥満が関与しているといわれています。腎不全になっても尿酸の排泄が低下します。
10%が尿酸産生過剰型のタイプです。
プリン体を多く含む食品を過剰に摂取するか激しい運動を行う(細胞が破壊され体内で合成されるプリン体が増加する)のが原因です。
白血病や炎症性疾患でも細胞が破壊され、体内で合成されるプリン体が増加します。
のこり30%が混合型高尿酸血症です。

腎機能障害に注意!
尿酸が沈着し、動脈硬化も加わってくると腎機能が障害されてきます。
高尿酸血症では動脈硬化症が起こりやすくなります。
また、尿酸の結晶で尿路結石が出来やすくなります。

対策:
食事対策:
食事は生活習慣において一番大切なものです。食生活は、肥満をはじめとして高血圧症、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病と関係が深いと言われています。
 そして今では、高尿酸血症も生活習慣病の1つと考えられ、食習慣の見直しと改善が必要となります。

プリン体を多く含む食品を減らし、アルコールは控える。また水分を多くとるようにする。尿への尿酸の排泄が増加します。

プリン体含有量の多いもの(300mg/100g):鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、あんこう肝酒蒸し、鰹節、煮干し、干し椎茸、イクラ、スジコ、肉(肉汁)、オイルサーディン

やや多いもの(200?200mg/100g):豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、マアジ干物、さんま干物

やや少ないいもの(50〜100mg/100g): コンビーフ、魚肉ソーセージ、 ウナギ、ワカサギ、豚ロース、豚バラ、牛肩ロース、牛肩バラ、牛タン、マトン、ボンレスハム、プレスハム、ベーコン、ツミレ、ほうれん草、カリフラワー 、乳製品、牛乳、チーズ、バター、ウインナソーセージ

あまり心配ないもの(極めて少ないもの〜50mg/100g) : かまぼこ、焼きちくわ、さつま揚げ、、豆腐、、鶏卵、とうもろこし、じゃがいも、さつまいも、米飯、パン、うどん、そば、果物、キャベツ、トマト、にんじん、大根、白菜、ひじき、わかめ、こんぶ 、コメ

アルコールは尿酸の産生を高め、尿からの排泄を抑制しますので注意が必要です。1日に、日本酒に換算して1合程度(エタノールとして30g程度)とし、まめに休肝日を設けましょう。とくにビールにはプリン体が多く含まれているので注意。

ウォーキング療法:
高尿酸血症では激しい運動はマイナスになります。弱めの運動を行うことによって尿酸の排泄が促進され尿酸値が低下してきます。運動が強すぎると自分の筋肉が壊されてかえって尿酸値が高くなってしまうことがあります。運動は,ウォーキングや水中歩行などがいいとされています。

痛風や高尿酸血症でも、血清尿酸値が7.0〜8.0mg/dLの患者さんは食事療法だけでコントロールできますが、酸性尿(尿pHが6.0未満)がある場合は尿酸が体内で沈着するのを防ぐ意味で、尿量を増やしたり、尿をアルカリ化すること(尿路管理)が必要になります。

薬物治療 
 血清尿酸値が高くなると尿中への尿酸排泄量も増えて、尿酸結晶の沈着による腎機能への悪影響が心配されます。さらに、高尿酸血症の患者さんは酸性尿(pH6.0未満)を示す頻度が高く、尿酸が結晶化しやすい状態にあるため、アルカリ化剤による治療が必要です。
 合併症としての腎機能障害、尿路結石を起こさないための「尿路管理」が必要となります。
@ 尿酸が排泄されにくいタイプには、尿酸の排泄を促す薬
(ベンズブロマロン: ユリノーム、プロベネシドなど)
A尿酸が作り出されやすいタイプには、尿酸の産生を抑える薬
(アロプリノール:ザイロリック)

血清尿酸値を下げる薬を飲んでいると、薬の効果で血清尿酸値は正常範囲に戻ります。しかし症状がないからといって薬を飲むことを止めたり、勝手に薬の量を減らしたりすると血清尿酸値はすぐに高くなってしまいます。
なお、肝障害、血球減少、皮膚炎などの副作用が出ることもありますので、定期的な診療と血液検査(GOT/GPT検査など)は必ず受けるようにして下さい。

posted by とくさん at 21:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 肥満サプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

副作用基礎知識: 尿閉・排尿困難という症状

薬やサプリの服用で尿閉・排尿困難という症状がでることがあります。
次のような症状がみられた場合には、放置せずに医師・薬剤師に連絡してください。

膀胱収縮力と尿道の閉まり具合のバランスがくずれて、おしっこが膀胱に充満していて出したい気がするのに、おしっこができない尿閉や、おしっこが出づらい排尿困難が医薬品によって引き起こされる場合があります。

主に抗ムスカリン様作用を有する薬物を含む、過活動膀胱治療薬、胃腸薬、下痢止め薬、抗精神病薬・抗うつ薬、抗不整脈薬などでみられ、総合感冒薬のような市販の医薬品でもみられることがあります。


なお、尿閉の場合には迅速な病院への受診が必要となります。
「おしっこがしたいのに出ない」、「おしっこの勢いが弱い」、「おしっこをしている間に何度もとぎれる」、「おしっこが出
るまでに時間がかかる」、「おしっこ出すときにお腹に力を入れる必要がある」、「おしっこをしたあとにまだ残っている感じがある」などがみられ、これらの症状が急に強く自覚されたり、持続したりする
posted by とくさん at 21:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 前立腺肥大 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ノコギリヤシは前立腺肥大症に有用か?

ノコギリヤシは、北米南東部のヤシ科の植物で、45cm-1mに広がる特徴的なノコギリ状の葉を持つのが特長です。ノコギリヤシの中国語名は「棕櫚子」です。
薬用部位は実で、中国では古くから泌尿器疾病の治療薬(漢方)として利用され、さらに強壮、利尿に効果があるとされてきました。
俗に「泌尿器疾患に有効である」といわれ、前立腺肥大症に対する作用など、一部にヒトでの有効性が示唆されています。
安全性についてはまれに胃腸障害が見られますが、適切に使用する場合にはおそらく安全と思われます。

ただし、医薬品との相互作用が報告されており、性ホルモンに対する作用があることから、女性の妊娠中・授乳中は禁忌とされています。
ドイツのコミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)は、ノコギリヤシを摂取する場合、医師の定期的な診断を受けるべきであると指摘しています。


泌尿器系への作用

・前立腺肥大症に対して、おそらく有効と思われます。
48週間にわたる複数の臨床研究により、ノコギリヤシは頻尿、排尿痛、尿意切迫、会陰の重苦しさ、排尿困難などを軽減したという報告があります。

また夜間の尿の回数を減少し、最大及び平均尿量を増やし、残尿感を改善した報告されています。
これは既存の医薬品に匹敵するほどの作用と考えられています。

ただし、ノコギリヤシは前立腺の大きさや、前立腺特異の抗原価は減少させません。
またノコギリヤシが効果を示すまでには摂取し始めてから1-2ヶ月を必要とします。
ほとんどの臨床研究は脂肪酸80-90%を含むノコギリヤシ実の脂質抽出物を使用しています。

・良性前立腺肥大に対して有益である可能性が高いと考えられます。
良性前立腺肥大における二重盲検での臨床研究が近年多数発表され(患者数600人以上)、リポイドヘキサン抽出物あるいは超臨界CO2抽出物が、良性の前立腺肥大における排尿困難、夜間尿、頻尿、尿放出力減退などの自覚的・他覚的症状を改善することを示しています。


安全性情報

・経口で適切に摂取する場合おそらく安全と思われます。ノコギリヤシは48週にわたる臨床試験により安全性が確認されています。
・コミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)は、ノコギリヤシを摂取する場合、医師に定期的に診断を受けるべきであると指摘しています。これは、ノコギリヤシは症状は緩和しますが、前立腺サイズ肥大の進行を止めないため、前立腺がんの進行を見逃す可能性があるからです。

・経口摂取の副作用は一般的に軽度であり、主なものとして吐き気、嘔吐、便秘、下痢、腹部不快感、腹痛などの胃腸症状、めまい、不眠、疲労、頭痛、筋肉痛、高血圧症などが報告されています。そのため、消化器疾患がある人や高血圧症の人は慎重に使用する必要があるとされています。

・ノコギリヤシまたはその成分に対するアレルギーや過敏症がある人は注意して使用する必要があります。


医薬品等との相互作用

・ 経口避妊薬やホルモン療法との併用で、それらの効果に影響を与えることがあります。そのため、ホルモン補充療法を受けている人やホルモン感受性の状態にある人は、慎重に使用する必要があります。

・抗血液凝固薬や抗血小板薬との併用で、出血傾向が高まるとの報告がありますが明確ではありません。

・理論上は、ノコギリヤシを摂取すると、前立腺特異抗原(PSA)値を人為的に低下させる可能性があるため、前立腺がんの診断を遅らせたり、治療に影響を及ぼしたりする可能性もあります。

posted by とくさん at 21:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 前立腺肥大 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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